そのひぐらし

旅だけがアイデンティティ

【2022夏】あまりにも弾丸すぎた石川旅行...

2022/07/9 23:29

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昨日は5.9h、今日は8.6h。学生という身分なのにどうしてこんなにも働いているのだろう。

少し早く切り上げて雨降る深夜の街を往く。疲労と興奮の入り混じる複雑な感情。

出発時刻の15分前、四方八方様々な行き先の夜行バスが集う栄バス停に到着。

 

23:43
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出発時刻2分前になった。ギリギリになって栄23:45発 富山・金沢行き夜行バス「あおぞらライナー」がやってきた。長期休みでもないただの週末、限られた時間の中で少しでも石川での滞在時間を延ばすべく1日働いての夜行バス乗車となったが、この時はまだ辛さを知らない...。

 

富山・金沢行き「あおぞらライナー」は青木バスが運行する3列独立シートの夜行バスで、週末を中心に運行されている。栄を23:45に出発すると名駅に24:05、名駅を出発すると次はもう日本海・富山まで停まらず富山駅には5:10、次いで富山県第2の都市・高岡駅には6:00、終点金沢駅には6:50というスケジュール。栄から金沢駅までの所要時間は所定7時間5分。これだけの時間があれば流石に疲れが取れると思ってしまったんだナ。料金は4500円。安い。

 

バスから降りてきた運転手さんに名前を告げると席番号を言い渡され、車内へ。
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運転席から2列目というだいぶ前の席を指定された。一応窓側ではあるもののカーテンは全閉されており、車窓は見れないどころか光もほとんど入らない。

 

名駅を定刻24:05に出発。乗車率は3列の真ん中がちらほら埋まっている程度、即ち6〜7割だろうか。発車すると、運転手さんによるアナウンスにより、道路状況により到着時刻が前後すること、富山駅まで途中2回の休憩があることが告げられ、アナウンス終了後、程なく消灯。車内は闇に包まれた。

 

私もノイキャンイヤホンを装着し、疲労を癒す態勢に入った。

 

2:07
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1時間半ほどは眠れただろうか、目覚めると休憩中だった。せっかくだし外に出てみるかと眠い目を擦りながら車外へ。現在地はひるがの高原SAと判明。霧が凄い。トイレを済ませ自販機で飲料を購入し再び車内に戻り、泥のように就寝。

 

次に目覚めたのはまもなく富山駅というアナウンス。寝ている間に2回目の休憩を終えていたらしい。カーテンの隙間から光が溢れる。外は生憎の空模様。

 

定刻より少し早い4:57、富山駅北口に到着。まだ5時前とはいえ半分近くの乗客が下車した。

次いで高岡駅にも定刻より20分ほど早く、5:40に到着。ほとんど下車せず。

終点金沢駅西口ロータリーには6:41の到着。結局富山駅のアナウンス以降眠れず、合計4時間ほどしか眠れなかった。

 

 

6:49
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8.6h+α店内を歩き回った足の疲労、バスゆえ伸ばせない足の疲労(しかし、夜行バスの中では余裕ある方だと思う...多分)。下車して1歩目の感想は「膝が痛い」。先が思いやられる。

 

とにかく、短い石川旅行が幕を開けた。これから全力で楽しむぞー...

金沢駅で帰りの特急券を購入し、友人の待つ東口へ。

 

 

6:57
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これだ。見たかった金沢駅。北陸最大の都市の玄関にふさわしい壮大さ。日本らしい和と現代美術を兼ね備えたアート作品とでも言っておこうか。JR西日本の駅は京都駅だったり大阪駅だったり、近未来感溢れる「その場に居るだけで楽しい駅」が多い気がする。

 

 

7:29
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第1にやってきたのは兼六園。やはり金沢に来たならば行っておかねばならぬだろう。背中に滲む汗と蝉の咽びに夏を感じながら朝の散歩を愉しむ。

 


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よく整えられた公園だ。日本三名園のひとつに数えられる兼六園。特に何かある訳でもない庭園だが、散歩しているだけで随所に日本を感じられる。みんなの心の憩いの場というわけだ(?)

 

その次は金沢21世紀美術館へ。ここも金沢に来たら行っておかねばならない(と勝手に思っている)スポットだ。

www.kanazawa21.jp

www.kanazawa21.jp

上記展覧会を鑑賞。映像作品から我々に現代社会においての問題を提起する、高度な美術作品に思考を張り巡らせる。ちなみに結構難しい。私が馬鹿なのか寝不足なのか、つまるところスペック不足の可能性もある。

 

 

12:09
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泣く子も眠い子も元気のない子もご飯を食べれば全員パワーもりもりになる。

続いては金沢から離れまして北へ車で数十分、同じく石川県のかほく市というところですね、お寿司を食べにやってまいりました。寿司処「松の」さんです。

いわゆる回らない寿司というやつで、口頭で注文を伝えると大将が握ってくれて眼前の板に置いてくれるんですね。人生初スタイル。私もついにここまで来れたか。

私は上握り(¥3,850)を注文。次々と握られる寿司のサイズに驚くばかり。普通の寿司(※私の言う「普通」とは回転寿司のことを言う)2貫かそれ以上はあろうかと言う大きさ。そしてシャリに比してネタの大きいこと大きいこと。シャリが余裕で隠れてしまいます。嬉しいね。

美味い寿司だけでお腹いっぱいに。とにかく幸せな気持ちになれる場所でした。

 

 

12:52
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かほく市からさらに北へ車で。羽咋市というところにやってきた。

ここは「千里浜なぎさドライブウェイ」。観光で人気の浜辺を走れる海沿いのドライブルート。日本唯一らしい。

晴天の下でまるでPV撮影かのような光景を期待していたが生憎の天気...ここまできたらもはや雨降ってて欲しかったな。それはそれで面白そう。

 


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生憎の天気とはいえタイヤすれすれまで打ち寄せる波を眺めながらドライブを楽しむ非日常感はなかなかのもの。窓を開けて車内から間近に聞こえるさざなみの音を楽しもう。

...次回は晴天で。

 

以降は金沢に戻り、友人と久しぶりの再会を楽しみ、宴を催した。(そして人生2度目の記憶を飛ばした)

 

 

2022/07/11 13:06
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石川滞在時間僅か30時間、濃い時間を過ごせた。ドーム状の近未来的な金沢駅が再び見えた。旅の始まりの地そして終わりの地。

 

13:40
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昼下がりの頃、金沢駅13時48分発の特急しらさぎ号で帰途についたのでした。

(ついでにこの後にもバイトがあった。バイトとバイトに挟まれてて体力的にかなり限界だった。)

 

己の体力の限界を知ろう。そして余裕を持とう。8時間以上働いた後に夜行バスに乗るのはやめよう。そんな旅。石川は再来訪決定。

 

2022年8月31日:投稿

2023年11月15日:更新